・現在、廃車の処理工程から排出されるシュレダーダスト（ASR：年間発生量40～50万㌧）は、最終的にほぼ100％がサーマルリサイクルと称して焼却処理されています。
・このメカ式破砕・選別処理プラントで分離した樹脂類をマテリアルリサイクル、ケミカルリサイクルすることにより、現在の焼却から発生するCO2（年間50～60万㌧）をほぼゼロにすることができます。
・この処理法は、ASRだけでなく、廃家電やPC／スマホ、銅線処理にも有効です。


　今や SDGs の時代です。CO2 を排出する加工法は否定されるようになりました。ということは、機械加工に強い業界にとってはチャンスが到来したことを意味していると思います。下のフローチャートは、弊社が加工業に参入する準備として作成した資料の一部で、1998 年に取得した旧特許の加工法を承継・アップグレードする形で、2018 年に国内・国際特許を取得した内容を示しています。
　現在、欧州、米国、中国３地域でも当該特許の審査中です。
　ご参考迄に、この三カ国に先んじて日本で特許が成立しました加工法を示すレイアウト図やフローチャート（下の左側のタブ）をご紹介させて戴きます。

注：①処理量は、ASR の場合、時間６㌧、年間 14,000 ㌧。基盤のみの場合は別の小型プラントとなります。
② 分離したウレタンリッチのサーマル，マテリアル＆ケミカルリサイクルについては、弊社も解決法を用意していますが、ウレタンからウレタンへのマテリアルリサイクル法を提案できるパートナーを募集中です。

　ASR の有機残渣 (50％＊) に含まれる塩素濃度 0.3 ～ 0.5％は、サーマル、ケミカル、マテリアルサイクルに使用可能です。また、PVC、小石、ガラス、ゴム、木屑、プラスチックなどの有機：・無機物混合体残渣 (25％) は、高速道路の防音壁の防音座材として使用可能です。（マテリアルリサイクル）。
注：＊過料発電所の燃料として使用した場合の CO2 発生率は、石炭の約 34％減になります。（サーマルリサイクル）