ヨウ化ナトリウム(Na-I)製のシンチレータは、屋内用の卓上型探知機(1024チャンネル)に使用されます。理由は、ナトリウムは、水により発火しますが、ヨウ化ナトリウムとなっても水で溶ける潮解性があるからです。その為、安価な材料なのですが、条件が厳しい外置きの探知機には劣化速度が速い為に使用できません。
我々がご提供しているのは、透明度が高く、密度もプラスチック製シンチレータよりも5倍ほど高いヨウ化セシウム性シンチレータを使用した探知機(新型:1024チャンネル、旧型:32チャンネル)です。一般的には、透明度が高く、密度も高い為にクリスタル系と呼ばれています。尚、シンチレータに使用されているセシウム133はレアメタルに属します。その為、探知性能や資産価値は、半永久的に(落下事故、水漏れ事故除く)落ちません。シンチレータの大きさは、50mm径x350mm長さですが、この大きさが現在の所、製造上の限界になっており、欧州の特定のメーカーでしか精製できません。この事も、価値が落ちない原因のひとつです。
弊社の屋外設置型探知機が、福島原発事故の後で複数の放射性同位体と探知しました。Cs-134や137、そしてCo-57を探知した時の記録画像を貼っておきます。
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