<Biomass> バイオマス利用

 バイオマスを備蓄可能かつ普遍的に利用可能な資源に変換することは、研究者および開発者が100年以上にわたって研究してきた課題です。地政学的目的のための化石燃料の不平等な利用可能性を利用し、地球温暖化に対応して化石燃料を使用することからの意識的な離脱は今日、バイオマス転換プロセスにシフトしています。

 即時エネルギー使用と組み合わせたバイオマスの炭化/ガス化/燃焼は、今日、多くのプラントで実施されています。しかしながら、排ガス浄化の為にクリアしなければならない技術的・経済的要件の壁は高いです。高コストのために、合成物の製造のための熱分解ガスの使用が良く失敗に終わっています。好気性および嫌気性の消化プロセスは、バイオマスのエネルギー潜在能力の一部を放出するだけです。

 弊社は、プラスチック廃棄物の直接油化の経験を踏まえて、CTC技術のバイオマスへの適用にも取り組んでいます。このプロセスでは、不純物を除去し乾燥したバイオマスは、摩擦反応器を使用した水浸工程で粉砕されます。揮発分は凝縮器により回収されます。固形物は、機械的手段で除去されます。この一段階プロセスによりカーボンニュートラルとなる液化燃料や化学工業用の原料が生産出来ます。

 弊社は、CONVERBIOブランドで液化バイオマス燃料の開発・製造事業を行っています。弊社を含む当グループは、開発から事業化までを含めた国際的なネットワークを有しており。グループ各社は独自の試験施設があり、様々な種類のバイオマスの油化試験が可能です。