≪ドイツ国内へ出回ったCo60で汚染されたステンレス製品≫ 　また、ドイツ国内で工業用放射性同位体の中ではエネルギーが最も強い（＝人間のDNAの鎖を破断する電離作用が強い） コバルト60の反応が出たステンレス鋼材が発見されました。 参考資料：ドイツ監督官庁プレゼン資料 ＜上記プレゼン資料要旨の翻訳＞ セミナー名 ： 不注意でスクラップ金属の中に溶解された放射性物質の（事前・事後の）コントロールと マネージメントに関する国際会議 報告書の題名 ： ドイツにおけるコバルト60で汚染されたステンレス鋼材−経験と（発覚後の）ファーストステップ 作成者 ： Dr.レナーテ・ゼフチック、Dr.ベジョイ・サハ、ギゼラ・ストッパ 放射線防御分野の監督 ドイツ環境、自然保護、原子力安全連邦省 報告書の内容骨子 ： �@最初に問題発覚のサインがあったのは2008年8月・・・【プレゼン資料内：図2】 場所 ： ハンブルグ港トランジット域 コバルト60で汚染された鋼材を積んだコンテナが見付かる。最終仕向け地はロシア。 発見後、荷は輸出者へ送り返される。原産地：インド �A次に（同様の問題が）発覚したのは2008年10月・・・【プレゼン資料内：図3】 フランスの企業を製造元とするコバルト60に汚染されたステンレス鋼板製エレベータの押しボタン がフランス、イタリア、ドイツで発見された。押しボタンは取り替えられた。原産地：インド �B2008年12月より頻繁に発見される様になった。【プレゼン資料内：図4】 ドイツのスクラップヤードにてコバルト60で汚染されたステンレス鋼材が切断加工される。 この問題の幅の広さを認識する出発点になった。原産地：インド �C2009年2月9日現在【プレゼン資料内：図10】 コバルト60で汚染されたステンレス鋼材が発見された個所はドイツ国内だけで19箇所に上った。 ドイツ国内の規制 ： 【プレゼン資料内：図11】 10Bq/g（＝1秒間に1gの物質より10個のガンマ線探知）以上放射線に汚染されている物質は強 制的に、管理地域へ運び溶解、貯蔵（20〜30年）、（外国製品の場合には送り返し）するなど適 正な処理をする事が義務付けられている。 今回発見されたステンレス鋼材から出ていた放射能の強さは8〜9割が強制的処置の対象となる 10Bq/g以下であったが、注意レベルの0,1Bq/g以上であった。 2009年１月迄に発見されたステンレス鋼材（棒鋼やフランジ：【プレゼン資料内：図7＆8】）の最高 汚染度数は600Bq/gと規制値の60倍であった。